2020/07/19 23:03

初めまして。monijan questの盆マルシェけえるです。

私は3年間、園芸店に勤務していました。今でも多肉植物が好きで自宅で育てています。


今日は仕事で覚えたレシピを元に自分の試行錯誤の末に編み出した、どなたでも使いやすい多肉植物用の培養土をご紹介します。



どんな培養土?

昨今、園芸の培養土は様々なニーズに合わせた製品が数多く発売されています。多肉植物用の培養土だけでもいろんな種類がありますが、市販のものが便利でお手頃なので、そのまま手をかけずに使っている方が多いと思います。全部の材料を一から自作しようとすると、結構大変なんですよね。

monijanの培養土も土壌改良材や肥料をあらかじめ配合してある、お手軽な培養土です。私はあまり尖ったものを作ろうとしてないので、とにかく"普通にあると便利"なラインを完成目標としています。

何が正解?培養土選び

植物を育てる上で、土って園芸の永遠の課題ではないでしょうか。人それぞれのこだわりもありまして、培養土にこれといった正解のレシピは存在しません。なんていうか、植物を育てる人の思想がすごく反映されるものだと思います。栽培環境や育てている植物の種類によっても合う合わないが違ってきますからね。

自分はというと”こだわらないのがこだわり”みたいなゆるい感じなんですが、やっぱり土が植物に合うか合わないかの判断は必要で、失敗した場合の振り返りも割と重要なので、市販の製品を試したり自分なりに配合したり、色々なパターンを試してきました。厳密にきっちり何をどのくらい配合するか決めているわけでは無いんですが、現在は以下のような配分で土と土壌改良材を混ぜています。細かい人には怒られるかも。重さではなく体積比でイメージして欲しいです。

配合について

▼基本の配分

・硬質赤玉土の小粒〜中粒サイズ→60〜70%

・日光砂(硬質鹿沼土)細粒  →30〜40%

・もみ殻くん炭 ※ →10% 

▼土壌改良材・肥料

・ゼオライト→ひとつまみ

・有機肥料(芳樹園 ボカシ肥料 生薬の力)→ひとつまみ

※ もみ殻くん炭とは、もみ殻を炭化させたものです。植物の根の発育を促進し、根腐れを予防します。また土を軟らかくし、有用微生物の働きを活発化させると言われています。


割とシンプルな配合だと思います。ご自宅などの環境に合わせて、軽石を足して土が早く乾くようにしたり、肥料を強化してあげてもいいんじゃないでしょうか。


それでは以下よりmonijan培養土のこだわりポイントをご説明いたします。


こだわりポイントその1

手軽さが第一です。すぐ使って使い切らなかった分は保存できます。場所もそんなにとりません。

こだわりポイントその2

あまり特殊な材料は使っていません。自分が使っていて安定している品質の材料を選びました。肥料も少し入っていますので、そのままで十分使えます。使っている肥料はボカシ肥料という種類なので、すぐ速く効くといった即効性はありません。しかし量が多すぎたり効き目が強すぎる肥料は多肉植物にあまり良い影響を与えないことが多く(※もちろん例外もありますが)じわじわゆっくり効果が出てくる肥料の方が多肉植物の栽培にはどちらかというと適しています。初めからガンガン肥料を与えて育てたいという方は、液肥と併用されることをお勧めします。

こだわりポイントその3

保管しやすいです。場所を取らないちょうど良いサイズ感です。容器の口が広いので、小さい土入れ器を使われている方なら培養土を別の容器に移し替えなくてもそのまま使用できると思います。材質が丈夫なので繰り返し使っていただけて経済的です。

まとめ

基本的な材料は硬質の赤玉土を使用しています。関東圏ではもっとも一般的に使われている園芸用土ですが、地域によってはなかなか手に入らなくてお困りの方もいるようです。もし近くのお店でなかなか多肉植物の土が売っていなくて困ったなあ〜という方がいましたら、ぜひお試しいただけると嬉しいです。きっとお役に立てると思います。


最後までお読みくださいましてありがとうございました!